2010年 02月 26日
第三勢力 |
ペリー・ローダンとレジナルド・ブルは、不時着したアルコン帝国の調査船を発見した。
直径500メートルを超える巨大な球形艦で、張り出した赤道部には、スターダストがそっくり入ってしまいそうなインパルスエンジンの開孔部が見えた。
エリック・マリノ博士とクラーク・フリッパーの待つスターダストは、謎の見えない力に捕まれて、巨大アルコン宇宙艦の脇に運ばれた。
スターダストの全長はわずか30メートル。
そして、人類が宇宙へと進出するためのアルコン人とのファーストコンタクトが行われた。
アルコン艦にはトーラとクレストが乗っていた。
しかし、故障のために飛び立つことができない。
搭載艇ではわずか500光年しか飛行できないのだ。
地球人類には信じられない距離であるけれども。
それでも、アルコン帝国は3万光年以上離れている。
アルコン人科学者クレストは白血病に病んでいた。
エリック・マリノは地球に抗血清があることを告げ、クレストと共に地球に飛行することを提案した。
トーラは搭載艇を下等種族に使うことを拒否し、対中性子バリアを解除して、スターダストを地球に帰還させた。
ペリー・ローダンはアルコン帝国の進んだ技術が地球上の東西どの勢力にも悪用されることを拒んだ。
そして、無毛のアジアの中心部、ゴビ砂漠のゴシュン湖畔にスターダストを着陸させた。
アルコン宇宙艦の司令トーラから譲り受けた数々の機器の中からエネルギーバリア装置を作動させ、やがて第三勢力に発展する直径2キロメートルの難攻不落の要塞ができあがった。
by idc-dental
| 2010-02-26 13:14